お母さんになろう!っと思った。
「お母さん」…として、毎日を忙しく賑やかに過ごしたいと思った。
一人暮らしも7年目だが、今の…この生活は「仮の」生活だ。
なんか…カッコ良く聞こえるが…
つまりが・・・居場所が定まらない逃亡生活なのだ。
狭い部屋!
かかる通勤時間!
安月給!
パイプの詰まった職場!
なかなかしんどい仕事内容!
考えてみれば…
あの頃…
心はドン底で…
それなのに…
知らない街へ行きたいと思った。
家を離れることを決意し仕事探しを始めた。
一人で暮らすにあたって、重視したことが…仕事だった。
「やっぱり!子ども相手だな!」
そこは…譲れなかった。
何らかの理由で保護者と離れて暮らさなければならない子ども達…
親を亡くした子ども達…
学校に行けない子ども達…
病気を抱えた子ども達…の・・「お母さん」になれる仕事をしたいと思った。
住み込みというか…
子ども達と一緒に暮らそう!
そう思って探した。
だけど…ここには、そんな施設はなかった。
たどり着いたところが、知的障害児入所施設だった訳だ。
思っていたこととの違いはあったが、この7月で5年目…になる。
早いものだ…。
自分の気持ちを正しく表現できない利用者さん達の中で、なかなか「お母さん」になるのは難しい。
私はいつからか、「お母さん」っていうよりも、知り合いの「おばちゃん…」になっていた。
つまり、
その子の成長に合わせて、必要な「生きる力」を身に付けさせようと頑張るのが「お母さん」で、
ついつい何でも手を貸してしまう世話好きなのおばちゃんに…。
これでいいのか!って思いながらの毎日だが…
これも…まだまだ仮の姿なのだ。
この頃は、私が楽しければいいか!なんて思いながら…おばちゃん…をやっている。
