「死ぬ」ことと「生きる」こと…
主人を羨ましく思う。
私は、
毎日毎日…
主人の在りし日の姿を思い浮かべ…
心で抱きしめ…
涙で噛み締めている。
上を見ても…
横を見ても…
何かしら…主人のことを思っている。
もし、
私が先に逝っていたら…
主人は、
私のように…
私のことを毎日毎日考えてくれていただろうか…。
主人は幸せ者である。
この世で、
楽しみや喜びを感じることと…
あの世で、
無痛無感情の安らぎを感じられること…とを比べてみるとどちらが幸せなのだろう。
主人は、
この世の激しくもある感情の浮き沈みや身体的精神的苦痛から永遠に解き放たれた訳である。その代わり…愛する人(全て)に触れることができなくなった。
私は、
この世のあらゆる感情の浮き沈みや身体的精神的苦痛と向い合い闘っている。主人に触れることはできないけれど…
だけど…
この世のあらゆる感情が浮き沈みする中で生きていると、思わぬ感動に…喜びに涙することに出会う。
これは主人にはできないことだ。
しかも、
その涙は…
美しく、
周りの人をも巻き込む力を持ち備えている時がある。
心の中に
ポワッと花が咲く瞬間だ。
人との出会いだ。
生きている私は、
愛しい人を…
愛しいものを…
抱きしめることができる訳だ。
やっぱり…
私の方が・・・幸せなのだろう⁉︎
