絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

笑いが消えた…実家

 座卓テーブルを縦に3つつなげて、

仏壇の前に座るのは父でした。


 テーブルを囲むように、三人娘の家族全員が席に着きます。(従姉妹家族や叔母達が参加することもよくありました。)


 もちろんテーブルの上に並ぶ料理は、母!お手製の物ばかり・・・

 料理を手伝うのは、姉だけです。


 母は、ほとんど席に着くことがありません。

 母の…台所で、賑やかな声を聞いていたり、最終料理である卵焼きを作ったり…座敷につながる廊下や部屋の片隅に座り私達を見ています。「微笑み」ながら…。


 飲み物が揃ったところで乾杯!!


 そこには、


笑顔」がいっぱい!

笑い声」がそこら中で…

 声が飛び交い…

 料理を目の前に手が交差します。

 空いたグラスに、

 自ら注ぐ者…

 注ぎ合う者…


 みんな嬉しそうです。


 そのうち、お腹が適当に膨らんだら、家中を走り出す子ども達…

違う部屋では、女の子達の学校ごっこも始まります。


 娘婿三人に従姉妹の婿、合わせて四人は、今回のゴルフ大会のことに花が咲きます。それに合わせて嫁である四人は、順位に合わせた賞状や賞品を用意します。賞品には、ひと工夫もふた工夫もあり、「笑いなし」では受け取ることができない物もあります。


 そんな滑稽な授与式でした。


 ゴルフの結果発表と賞状の授与式が始まるとみんなが集まります。


 父が婿達に手渡します。

 母ももちろん見ています。

笑い」ながら…。

 だけど…


 それが完全に無くなりました。


 母が…

 父が…

 主人が…


 亡くなってしまったからです。


 私の…心に・・・

 「笑い」を生む種が無くなったからです。

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