何もかもがつまらない!
「チョコはガーナがいい。おかきは塩味。そして、もう一つ柿ピー。忘れんでね!」
あっちゃんが、コンビニの仕事が終わりそうな時間をねらって必ず、ほぼ毎日のように電話してた。
「あっちゃん、何時頃帰る?欲しいもんがあるんやけど・・」
すると、返ってくる言葉もいつも同じ・・
「メールしとけっ!」
いつも大体5つぐらい欲しい物、食べたい物をメールで送った。
いつも・・小腹が空いてきたら、
「ガーナとおかきと柿ピー」
と送った。
「ガーナとおかきと柿ピー・・」
でも、あっちゃんが、緊急入院した去年の12月29日から・・その3つ
「ガーナとおかきと柿ピー」が食べられない。商品として並んであっても、じっと見るだけで、手に取ることができない。
いつも、あっちゃんが買って来てくれたから。
夜中にコンビニから帰った時には、私が寝ていれば私の枕元に、まるでサンタクロースが置くように、静かに置いてくれていた。
だから、食べられない。
こんなことは、「ガーナとおかきと柿ピー」に限ったことではない。
二人でよく行ったレストランへは、行けない。
あっちゃんの好きな食べ物は食べれない。
二人でよく遊んでいた場所へは行けないし遊べない。
二人の事をよく知っている人とは会いたくない。
コンビニには、もちろん行けないし、行かない。
一年に三回は行っていたあっちゃんの大好きな街「大阪」にも行けない。
あっちゃんがいない人生・・・
つまらない・・・
