法事より大事なもの・・
2ヶ月前に連絡が入っていた。
6月に祖母と父、二人の法事をするからと・・・。
行く気にならない…。
あっちゃんが死んで、家にも墓参りにも随分帰っていない…。
私にとっては、そっちの方が気になる。
それなのに・・・
博多…
遠い!!なぁ…。
誰が集まる⁉︎
不安!?だなぁ。
それでも、私の凝り固まったこの気持ちと…
不通になりかけている姉妹の繋がりを元に戻すチャンスになるかもしれないと思い…当日まで悩んだ。
妹とは7年⁉︎近く(甥二人の結婚式にも出席していない)
姉とも3年⁉︎ぐらい会っていない。
携帯を持つようになってからは、例え直接会わなくても、ラインやテレビ電話で、十分会った様な気になっているし、情報交換もできている。
しかしその年月を数字にしてみると…私も随分長いトンネルに入り込んでいるのだなぁ…と恐ろしくなる。
どうりで…体が動かなくなってきている訳だ。
ほっとくと全部白髪…だし・・・
それにしても…
私の煮えきれない行動が…
何年経とうが哀しみの中にいる私が…
世の中の全てを敵に回したかのような私の生活が…
姉や妹には理解できないのだろうと…
悲しいけれど…そう思う。
仕方がないことだ…。
しかし、今回はそんな私でも、姉から連絡を受けた直後は、妹と落ち合って博多に行こうと考えた。
ホテルを調べラインで意見交換した。
しかし、
私の心は、その日が頂点で…
徐々に徐々に…落ちていった。
そして数日後には、
「行くのを止めよう」となっていた。
ところが…
法事の前日…
この日は妹の誕生日だった。
グループラインが朝から鳴り響いていた。
念の為・・・私は、法事の前日(今日)と当日は休みを取っていた。
行く気になる!その時・・・を待っていたのかもしれない…。
そして目を覚ました私は、
咄嗟に「起きなきゃ!!」って思ったのだった。
7年前…
主人の「24時間の余命宣告」を受けた私は直ぐに姉と妹に知らせた。
二人は、九州から駆けつけてくれた。新幹線と在来線を乗り継ぎ、知らない病院を探し、私のそばに来てくれた。
哀しみと途方に暮れる私に力を与えてくれたのは、二人だった。
共に過ごした日々を思い、心寄せてくれた。
しかもそれは、12月31日のことだった。
心強かった!
あの時の気持ち…!!
忘れかけていた・・・
主人を亡くし…
私だけ取り残されたように・・・
私だけ違う世界に生きているような・・・
私だけ・・・
そんな気持ちでいた。
父と祖母二人の法事・・・
行くべきかもしれない!
そう思った。
ならば…
大好きなサプライズで登場するかっ!
