絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

お腹いっぱいの幸せ・・・

 コロナに感染したことは秘密にした。


 ほぼ毎日のメールのやり取りも、いつもと変わりない口調で…送信した。


 気づかれないように・・・


 心配させる必要はないから。


 知ったところで、来ることは出来ないし会うこともできない。
 何もしてもらうことはない。
 それより、感染させてしまう方が恐ろしい。


 しかし、何日目だっただろうか。
 携帯で繋がっているGPSが、数日移動しないことに気づいた娘から…
 

 朝!いきなり…


 「お母さん!もしかしてコロナ?」


 ・・・っときた!


 キターーーーーー!!


 それから解禁!!


 まだ療養中にも関わらず私のコロナ体験談に花が咲いた。
 姉にも妹にも、
 たった一人の親友にも話した。


 「私はインフルエンザにもコロナにも絶対にかかることはない!!」と豪語していただけに、少々体裁が悪かったが…話した。


 話すと・・・
   何だか… 
    何処かが軽くなったような気がした。


 それから、日に日に…体調(症状)は回復していった。
 しかし体力が失われたように感じた。それもかなり・・・
 だって、顔を洗ったり歯磨きするだけでも息切れする。


 お腹が空いて…
 冷蔵庫の中も何もなくなって…
 チキンラーメンが食べたくなって…


 しかし車まで行くのも…
 支度をするのも…
 歩くのも…
 億劫で・・・


 かと言って、
 買い物に行って来て!って…
 頼める人もいない。
 近くに知るいない。


 配達してもらおうか!


 それも嫌だ!!


 お腹が空いた!


 梨が食べたい。
 水も無くなった。


 だから、二重マスクして買い出しに行った。
 両手に袋をさげて…
        フラフラして歩いた。


  
   満たされた冷蔵庫を見て微笑んだ。


       まだまだある休日!


  食べる物があると…何もかも充実しているようで嬉しく思った。

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