お腹いっぱいの幸せ・・・
コロナに感染したことは秘密にした。
ほぼ毎日のメールのやり取りも、いつもと変わりない口調で…送信した。
気づかれないように・・・
心配させる必要はないから。
知ったところで、来ることは出来ないし会うこともできない。
何もしてもらうことはない。
それより、感染させてしまう方が恐ろしい。
しかし、何日目だっただろうか。
携帯で繋がっているGPSが、数日移動しないことに気づいた娘から…
朝!いきなり…
「お母さん!もしかしてコロナ?」
・・・っときた!
キターーーーーー!!
それから解禁!!
まだ療養中にも関わらず私のコロナ体験談に花が咲いた。
姉にも妹にも、
たった一人の親友にも話した。
「私はインフルエンザにもコロナにも絶対にかかることはない!!」と豪語していただけに、少々体裁が悪かったが…話した。
話すと・・・
何だか…
何処かが軽くなったような気がした。
それから、日に日に…体調(症状)は回復していった。
しかし体力が失われたように感じた。それもかなり・・・
だって、顔を洗ったり歯磨きするだけでも息切れする。
お腹が空いて…
冷蔵庫の中も何もなくなって…
チキンラーメンが食べたくなって…
しかし車まで行くのも…
支度をするのも…
歩くのも…
億劫で・・・
かと言って、
買い物に行って来て!って…
頼める人もいない。
近くに知るいない。
配達してもらおうか!
それも嫌だ!!
お腹が空いた!
梨が食べたい。
水も無くなった。
だから、二重マスクして買い出しに行った。
両手に袋をさげて…
フラフラして歩いた。
満たされた冷蔵庫を見て微笑んだ。
まだまだある休日!
食べる物があると…何もかも充実しているようで嬉しく思った。
