主人は知っていた!!
数年前の今日は…
娘の結婚式でした。
美しい娘の横に…
緊張しながらも…
和かな微笑みを浮かべ・・・
カッコいい主人が…
確かに…立っていました。
この日・・・
見た笑顔が、
最期の最高の笑顔になりました。
一般的な披露宴には、新郎の父の挨拶が式の終わり頃にあります。
「娘さんを僕に下さい」と、挨拶に来た時から、いずれ養子縁組をして、我が家の苗字を名乗ることが決まっていたからでしょうか、
相手側のお父様から主人に、
「披露宴で最後に挨拶をして下さい」と申し入れがありました。
主人は、少し迷ってはいましたが、早い段階でそれを受け入れることにしました。
当日、
主人は、
長い長い挨拶をしました。
それは、これまで、
娘に関わってくれた人…全員に…
高校、大学の友達…
職場の仲間、先輩方、上司へ向けて…
親戚の人達へ
そして、これから新しく絆を築き上げていく相手側の方々へ…
ご両親へ・・
心からのお礼(感謝の気持ち)と、愛する娘を思うが故の願いを語っていました。
あの時は…
それほど感じませんでしたが…
この日…
主人は、
皆んなに向けて…
人生…
最期の挨拶をしました。
この日の…
言葉が、
お別れの言葉になりました。
私は今もまだ、結婚式のDVDを観ることができません。
