別れのカウントダウン
別れのカウントダウンが始まった去年の12月・・・
何か良からぬ事が起こりそうな気配を、刻々と近づいてくる「静かな恐怖」を、私はぼんやりと感じていたような気がする。
12月5日 22時頃
「全身ずぶ濡れ」
あっちゃんが側溝に落ちた。 深さ150cm幅100㎝(膝あたりぐらい水が溜まっていた。)
気をつけて歩けば、落ちるようなところではない。お酒を飲んでいたとしても注意して歩けば・・・。あっちゃんは当時、お酒を飲んでもいなかったし、見た目もしっかりしていた様に思う。今だに・・「何故あの側溝に・・・」もしかしたら、この頃から肝性脳症の症状が出ていたのかもしれない・・・。
12月13日
「風呂場でダウン」夜中1時頃
コンビニの仕事を終え、帰宅後入浴。ドン・・!と言う音に驚き、風呂場へ直行。呼びかけても意識がない。
救急車を呼び、救急病院へ行く。血圧が異常に低いと救急隊員から聞かされた。
12月17〜19日
「体調不良」
ほぼ一日中横になっている。
12月25日 19時頃
「薬指に釣針?」
あっちゃんの釣り具を片付けていた時、大きな釣針が右手の薬指に刺さる。
自分で抜こうとしたができない。しかも、釣針には釣り糸がついていた。釣り糸は複雑に絡み、私はその場から一歩も動けない状態。運の良いことに、ポケットにあった携帯で、あっちゃんを呼んだ。直ぐにコンビニから帰って来てくれた。ハサミで釣り糸を切り、釣針をつけたまま救急病院へあっちゃんが連れて行ってくれた。
12月29日 20時頃
緊急入院
救急車2回要請
救急病院へ3回
見逃してしまった。
あっちゃんの「SOS」を。
私の人生最大の失敗
私の「薬指」に刺さった針・・・
何かを伝えていたのだろう。
薬指・・・
釣り糸・・
針・・
「 切る・・」
あっちゃんと私の結婚生活の終わりを告げていたのだろうか・・・
「虫のしらせ」は本当にあるんだ。
