私を守るために天国に逝った
私の心配事は「あっちゃん」だった。
あっちゃんの身体のことだった。
ずっとそうだったかもしれない。特にこの2、3年…毎日心配していた。
肝臓の機能が…肝硬変が悪い状態に進んでいたのだろう。
あっちゃんの顔色が、身体の色が、
眼の色にも、
身体の浮腫など…いろいろなところに思わしくない症状が表れていた。
「今日は倒れていないだろうか?」
ドキドキしていた。
毎日怖かった。
常に心から離れることがなかった。
そして、もう一つ悩みがあった。
それは、「コンビニ」
辞められるものなら、辞めて欲しかった。心と身体と家族の団欒を、少しずつ少しずつ…「コンビニ」に壊されていった。どこまで耐えられるのだろう…と恐怖すら感じていた。
あっちゃんが、天国に逝った今…
「あっちゃんはどこかで倒れていないだろうか?」
「今日はきちんと病院へ行っただろうか」と、毎日していた心配を、する事が…なくなった。
そして、「コンビニ」で働く事も、行くことも…なくなった。
2つの大きな心配事が、いつしか…気付いてみれば消えていた。
『あまり自分を責めるな!
自分を責めても、
なんの役にもたたないから。
その人は…あなたを助けるために、
先に天国に逝った。
あなたを守るために…。』
そう言うこと・・・?
私を守るために…?
『私を守るため』に
天国に逝った・・・?
