1人を生きる…
1人を哀しむ …
絶対に・・・(絶対と言う言葉は好きではないが)あり得ない事が…
まだまだずっと先の事だと思っていた事が、現実にしかも突然起こってしまった恐怖にも似た…哀しみの中にあっては…
いつもと…以前と違う私であっても 仕方ないではないか。
何も出来なくなっても…
仕事をしなくなっても…
話さなくても…
居留守をつかっても…
仕方ないではないか…。
完全に心は折れ…自分の歩むべき道を見失ってしまったのだから…
仕方ないではないか…。
どんなに叫んでも…
どんなに泣いても…
どんなに励まされても…
どんなに時間が過ぎようとも…
心を失っているのだから…
何も響かない。
何も解決しない。
仕方ないではないか…
しかし…
人間は「万物の霊長」と呼ばれている。 天地間のあらゆる存在の中で精神の働きが最も優れているらしい。
怪我をしたら、出血している血管に血小板という組織が集まり、空いた穴を塞ぐように…
ぽっかりと空いてしまった自分の心の穴を少しずつ塞いでいくだけの精神力を持っているということになる。
ちょっとやそっとでは、塞がるとは思わないが、いつまでも…
「1人を哀しむ」私ではないのだ。
私の体の中に潜在的にある「霊妙不思議」な力が、きっと…「1人を生きる」私をつくってくれるのだろう。
