本当に会いに来てくれた…
家に帰るなりソファに横になった。
そのうち…眠たくなって…
うとうと… 眠ってしまった。
何故だろうか…
いつもの昼寝の感じとも・・
うたた寝とも違っていた。
「眠らされた」と言った方がいいかもしれない。
眠っているのに…目をうっすらと開け、現実の世界を見て・・
「お風呂に入って寝ないと…」と思っている私がいる。
それでも眠いから、そのまま眠った。
夢を見ていた。職場の人と話をしていた。
その時だった。突然…
私の前に、あっちゃんが座った。
「章ちゃんに、石を投げたらいけんぞぅ。」
(章ちゃんとは、5月に東京から会いに来てくれたあっちゃんの同級生)
あっちゃんが現れた。
そこからは、現実のような夢…
でも…夢のような現実だった。
「あっちゃん…大丈夫なん?」
「おぅ…」っと言ってうなずいた。
顔は腫れていた。だけど…
いつもの優しい眼差しだった。
「お金持って逝き…!」と言った。
お金を持って、あっちゃんの手を握った。
確かに・・・感触があった。
本当に感じた…
腫れていたけれど…
あっちゃんの手だった。
あっちゃんは、要らないと言った。
そして…スッと立ち上がり、後ろ姿になったかと思うと…消えてしまった。
パッと…ソファから起き上がり、遺影の前まで泣きながら這って行った。
嬉しくて…悲しくて…嬉しくて…
やっと…
やっと… 会えたね…
