忘れる方法
目が覚めたら…ソファの上だった。日付けが変わっても眠れなかったので、ベットから起き出し、いつものようにソファに腰掛けて、撮り溜めしている韓ドラを見ることにした。
すると…
いつの間にか眠ってしまったようだった。何故か…韓ドラを見ると眠気におそわれる。
眠くてたまらない…心から気持ちの良い瞬間でもある。
あっちゃんがいなくなってから…「眠っていること」…これが哀しみを回避できる一番の方法だと分かった。
許されるなら…ずっと、誰にも会わずに眠っていたい。
そうすれば…あの日から私の心に留まり、今もなお「絶望」の思いを解き放つことができない感情を、ほんの少しでも忘れることができるだろう。
あっちゃんを想うとき…
耐え難い後悔と罪悪感が心の殆どを占め、哀しくて…苦しくて…どうしようもなくなる。
あっちゃんを想うとき…
毎日…いつも辛い…
可哀想で哀しくて…
罪悪感で哀しくて…
寂しくて哀しくて…
こんな感情を忘れたいと思うことがある。
3つ… そんな私には・・・
私の心の中を、あっちゃん以外のことでいっぱいできる方法がある。
その時だけは、あっちゃんを忘れることができる。
1つ目は韓ドラ。ドロドロした、あり得ない展開にやきもきする。
2つ目は仕事。子ども相手の仕事だから…毎日ドタバタ問題発生!笑いあり涙ありで…一時もじっとなんかしていられない。
そして…3つ目はなっちゃん。見ているだけで微笑んでしまう。
心が縦に横に忙しく動く…。
あっちゃんへの波打つような哀しみを一時的に掻き消してしまう。
でも…直ぐに、その波は高波になり、また私の心を覆い尽くしてしまうのだけれど…
