蟻も殺せない…
久しぶりに…毎日毎日・・通った病院までの道を車で走った。
友達を駅まで迎えに行くために。
あれから…幾つ季節が通り過ぎたのだろうか。この道をドキドキしながら・・・走った…。朝に夜に…。
たった23日間だったけれど…
「今日は目覚めているだろうか?」
「今日も話が出来るだろうか…」
例え…動けなくても、
話ができなくても、
目を閉じたままでも、
「生きている」だけでよかった。
手を触れば温かい…それだけでよかった。
顔を見られるだけでよかった。
それだけで…よかったのに。
なんて考えながら車を走らせた。
いつも…そう・・。
特に人恋しい季節になると想うだろう。
見慣れた場所を見ては…
行きつけのお店の前を通ると…
いるはずのないあっちゃんを探して…
窓を開けてトンボが入ってくると、
そのトンボに向かって…
「あっちゃんやね。気をつけて飛んで行きね…。」と、言う始末。
「あっ!蟻。」
「あっちゃんかも…」
潰すのに躊躇する…
夏休みが終わった…
仕事・・・する気にならない!
