絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

あっちゃんに出会えた!

小倉からの帰り…あっちゃんに会った。


それは、21時9分発の新大阪行きの新幹線の中だった。


3号車の自由席(3人掛け)に座った私は、携帯を片手に真っ黒の窓を眺めていた。

その新幹線は、広島に止まった。


多分…この車両には、10人前後の乗客しかいなかったと思う。


それなのに…


その広島から乗車した男性は、私の座っている3人掛けの通路側の席に腰を下ろした。

「えっ!ここ!?」と・・思ったが、


私に連れがいるわけでもないし、どこに座ろうが本人の自由だし…拒否することはできないので…


真ん中に置いていたバックを膝の上に置き直し、また、何も映らない窓に目を向けていた。


「シュッパッ」缶ビールを開ける音。


以前もよく聞いた。


新幹線に乗っては、

飛行機に乗っては、

「シュッパッ」嬉しそうに開ける。貝柱と竹輪をつまみに…。その顔を見ながら私の心も和む。

「シュッパッ!」響く…

あっちゃんの好きな音。


黒い窓を鏡にして、美味しそうに呑んでいる姿が時折映る。


これが、あっちゃんならば…と・・

思いながら窓ガラスに映る人を間接的に見ていた。


気づかれないように…


その乗客は、福山で降りた。


後ろ姿を見送った。

「飲み過ぎないように…」…と。

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