寂しがりやの電話派⁈
主人は、メール派ではなかった。
遺された数台の携帯には、メールは、ほとんど残っていなかった。(送信して直ぐに消したのかもしれませんが…)
電話派だった。
生前、あまりにも高い携帯代に驚いたことが何度もあった。月に6,7万引き落とされているのを見たことがある。
電話している姿もよく見た。
携帯を持ってから…
我が家は、固定電話はほとんど使わなくなった。
そして、
時間にも遠慮がなくなり、夜遅かろうが…布団に横になっていようが…いつでもどこでも電話するように。
そんな姿見て、
「いい加減にしいゃ!」って怒った時もあるが、決まって…
「経費で落とすから大丈夫!」なんて…言っていた。
本当かどうか知らないけれど…。
主人の死後…
携帯に残っている余りにも多すぎる人の数に驚いた。
知らない名前も沢山あったが…
その中に、
私の職場や親友
私の姉妹、姪や甥。
いとこ…
娘の友達や仕事の先輩の名前まであった。
私でさえ知らないのに…。
主人は、妹(看護師)によく電話をしていたらしい。
知らなかった…。
ちょくちょく娘の仕事の先輩にも電話していた…と聞いた。
それも・・・知らなかった。
確かに…
一つ同じ家に住みながら、
生活時間が全く違う二人だった。
私が出勤する時には寝ていた。
私はいつも夜9時以降に帰宅し、眠りに付く頃…主人は帰って来た。
きっと…
電話が…癒しだったのだろう。
人との繋がりを大切にし…
会話することで、悩みを一時でも忘れようとしていたのだろう。
主人が築き上げて来た人との繋がりを私は今…ほとんど絶っている。
私は、
今は…
メール派でも、
あの日から・・
電話派では勿論!ないから…。