絶望の淵を歩くより死んだ方がいい!?
主人は幸せ者!?
嫁さん(私)は、小心者なのに…それを悟られまいと、大口を叩き、優しい旦那を完全に尻に敷いていた。
自己中で、
自由、気まま…
気持ちがコロッコロと変わり、泣いたかと思えば笑い出し…怒り出す!
主人だからこそ相手にできたのだろう。
料理もイマイチ、休みの日は一日中寝てる…。けしてできた妻(嫁)ではなかった。
でも、ノリはよかった。
こんな嫁さん!だけど、
主人は私を見てよく笑った。
旅行に遊びによく付き合ってくれた。
一緒に楽しんだ。
幸せであったに違いない!
何より…彼は、両親と一緒だった。離れて暮らしたのは大学時代の5年間だけ。両親、親戚、地元の友達が近くにいた訳だ。
幸せだ!
しかも、息を引き取る…
その時まで・・・
主人の横には両親がいた。
手を握り足を撫でられ…毎日毎日…そばにいた。
寂しい思いをすることはなかった。
だから…幸せだったに違いない!
そして…
そして、主人は、愛する人との「死別の哀しみ」を知らずに逝った。
愛する者達を深い哀しみの底に陥れることにはなったが…本人自身は「遺された者」の苦悩を知ることはなかった。
幸せなことだ!
この世の最大の哀しみを…苦しみを知らない訳だから…。
これは、幸せ…と言ってよいのではないだろう…か。
若すぎたけれど・・・
「絶望」の淵を歩く恐怖を知らない。
そして今!
幸いなことに…
義父母は元気でいる。最近義母は、ガラケーからアイホンに変えたらしくたまにラインが届く。
二人仲良く長生きできて…
支え合いながら生きている。
悔しいぐらい…羨ましい…。
