絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

子どもの為なら…喜んで死ねる

 子どもと一緒に暮らせるのは…

たったの…18年間…。

 一概には言えないが…。


 娘は大学入学とともに家を…親元を離れた。

 

 私もそうだった。

 ただし、地元で就職していた4年間は母と祖母と実家で暮らした。(父は、貨物船の船長だった為ほとんど家にはいなかった。休暇で帰って来た時には数ヶ月間家に居た。)

 嫁ぐまでの4年間・・・私は、

 姉も妹も家にいなかったので…

 母と私…

 一人娘のように…

 貴重な…

 甘い…時間を実家で過ごした。

 

 つまり、約20年間だ。


 親子が、一つの屋根の下で暮らせるのは、たった20と数年間だ。

 

 そう考えると、夫婦は長い。(それも人それぞれだが…)

 親子より夫婦の方が一緒にいる時間が長いのだ。


 しかし、親は子どもの為ならば、命を捨てることができる。

 

 私も…

『子どもの代わりに死ぬ』ことができる!



 夫と出会って…

 恋人になり…

 それから、兄弟みたいになって…

 そのうち・・・親子みたいに…。

 長い長い年月を共に暮らすうちに、いつしか…

 「いつも」そばにいる人になり…

 

 気にしていないようでも…

 その存在感は大きく…

 いつも心に在り…

 影に隠れて、見えないようでも…

 いつも肌で感じている。

 離れていても…

 一緒に息をしていた…。

 

 夫の代わりに死ねなくても…

 

 夫は、


 私の帰る場所であり、

 

『共に死ねるのは・・夫』だけだった。


『共に死にたい…唯一の人』だった…。

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