子どもの為なら…喜んで死ねる
子どもと一緒に暮らせるのは…
たったの…18年間…。
一概には言えないが…。
娘は大学入学とともに家を…親元を離れた。
私もそうだった。
ただし、地元で就職していた4年間は母と祖母と実家で暮らした。(父は、貨物船の船長だった為ほとんど家にはいなかった。休暇で帰って来た時には数ヶ月間家に居た。)
嫁ぐまでの4年間・・・私は、
姉も妹も家にいなかったので…
母と私…
一人娘のように…
貴重な…
甘い…時間を実家で過ごした。
つまり、約20年間だ。
親子が、一つの屋根の下で暮らせるのは、たった20と数年間だ。
そう考えると、夫婦は長い。(それも人それぞれだが…)
親子より夫婦の方が一緒にいる時間が長いのだ。
しかし、親は子どもの為ならば、命を捨てることができる。
私も…
『子どもの代わりに死ぬ』ことができる!
夫と出会って…
恋人になり…
それから、兄弟みたいになって…
そのうち・・・親子みたいに…。
長い長い年月を共に暮らすうちに、いつしか…
「いつも」そばにいる人になり…
気にしていないようでも…
その存在感は大きく…
いつも心に在り…
影に隠れて、見えないようでも…
いつも肌で感じている。
離れていても…
一緒に息をしていた…。
夫の代わりに死ねなくても…
夫は、
私の帰る場所であり、
『共に死ねるのは・・夫』だけだった。
『共に死にたい…唯一の人』だった…。
