絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

幸せの長距離ランナー

 運動会の短距離走で転けてしまったら・・


 直ぐに起き上がり、また全力で走るか。

 泣きながら駆け足程度で前に進むか。

 泣いてその場に立ち、先生が声を掛けてくれるのを待ち先生と一緒にゴールするか。


 人が見ていると…

 誰かが応援してくれていると…

 愛する人達を思うと…凄い力が沸いてくる。


 見られているから、

 いつもよりカッコイイ姿を…

 褒めて貰いたいから、 

 いつも以上の力を…

 優しく抱きしめて欲しいから、

 いつもより沢山頑張ろうする思いが自然と生まれてくる。


 子ども達の運動会の短距離走はそうだった…。


 そして私は、

 人生の長距離走…走行中…。



 これまでに何度も転んで痛い思いもした。 

 流血して後退りしようとしたことも、その場に立ち止まり動けなくなったこともあったような気がする。

 そして、誰かの手を借りて起き上がったこともあるだろう。


 そして6年前…

 

 転けた!!


 二度と…

 けして起き上がれないだろうと思ったが、腕をゆっくり地面につけ足に力を入れ立ち上がることができた。

 沢山の声援もあったが…


 悪いけれど・・

 そんな声は聞こえなかった。


 自分の力で立ち上がった。

 ここで・・・

 倒れ伏し…終わりにすることができなかったから…


 立ち上がった。

 立ち上がるしかなかった。


 今ゆっくり、また長距離走に参加している。


 私のゴールには主人が待ってくれている。


 ゴールテープを持って…


 多分…笑顔で!


 途中で転けてしまっても立ち上がる力は誰もが持っているものだ。

 愛する人達が…

 声も、姿も見えなくても見守ってくれる人達が…


 私を見てくれているから…

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