絶望の底から青い空を見て・・・

2014年12月31日
私の目を見て医師は、言った。
「24時間の命です。」
2015年1月20日最愛の夫は、死んでしまった。
死・借金・裏切り・崩壊・人間不信…
今、独り…目に見えない何かと闘いながら生きていく…。
逢いに逝けるその日まで…。

人間も自然界の一部

 差し込んでくる日差しが…

           暖かい。

 季節がまた…

     変わろうとしている…。

 自然界は、

 枯れては芽吹き…

 落ちては開く。

 その繰り返しを見事なまでにやってのける。

 

 私は…

 長くなった一人の気まま生活が、

今だに変わることなく続いている。

 何も変わらない。 

 しかし、

 変わらないことがどんなに幸せなことかを知っている。


 以前は、

 春になれば…

 春になったことを喜ぶことよりも新しい仲間と新しい環境に気分一転・・・「何かが始まる」ことに気持ちが引き締まりやる気が一気に湧いてきたものだ。


 夏になれば…

 夏休みを家族で楽しんだ。

 定番だった沖縄旅行。海外にも三人で行った。

 旅行の度にオシャレする主人がカッコよかった。


 秋になれば…

 爽やかな空気の中で…穏やかな静かな毎日を過ごした。

 冬になれば…

 家族と共に過ぎゆく時を惜しみ、迎える時に期待した。

毎年毎年同じことを繰り返していることに喜びを感じた。


 必ず三人一緒だった。 


 そしてまた新しい春が来る。


 主人が死んでから、どんな季節が訪れようと…

 ただ、暑いとか寒いとか…

 暖かくなったなぁ…っと・・・

 ただただそれだけで…

 何があるわけでも…

 何がしたいわけでもなく…。


 私はいつのまにか…自然の中で自然に生きていた。


 自然界の一部になっていた。


 それが一番

   心地いいのかもしれない。

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