哀しみの根源
何かが…いつも、足りない…。
今…
目を覚ますと、娘がいる。なっちゃんがいる。
なっちゃんのところ構わず泣き叫ぶ声…も、
色々な表情をするなっちゃんを見ては微笑み合う娘との時間…も…心癒される…
だけど…いつも…何かが…足りなくて……
心…満たされることがない。
私にとっての家族は、あっちゃんだけ…だと思っている。
間違いなくそうだろう。
例え娘であっても…
娘には、今、新しく作り築き上げようとしている家族がある。
娘は、私にとって「一番大切な存在」で「今…生きている理由」ではある。
しかし、
私の家族ではない…。
私の家族は、
あっちゃんと私の二人・・だ。
・・ 二人 …だった。
唯一の…私の家族…だった…。
時々…私はどうしていつまでも…いつまでも「哀しい」のだろうかと思う。
時と共に「哀しみ」が増すのは何故かと考える。
それは…
私には「家庭」がないからだった。
