家路を急ぐ車の中で、哀しくて…寂しくて…どうしようもなくなって・・・泣いている人が…いることを…

時に…そんな思いに潰されそうになりながら車を運転している人がいるということを…誰が知ろう…

知る必要もない…が…。

久しぶりの雨に…心が緩んでしまったようだ。泣き声が、雨音にかき消されることをいいことに…運転しながら泣いた。

何故か…今日の雨は寂しかった。

幸せなふりして過ごした。

元気なふりして過ごした。

・・・・笑って過ごした。

生き続けることは苦痛だ。

伴侶との死別で遺された者は、この耐え難き苦痛と毎日向かい合いながら過ごさなければならないのだろう。

過去を振り返って、懐かしむことはできるけれど…これからの・・・

これからの未来が失くなり…

喪失感でいっぱいの心…と…。

ずっと…この気持ちと闘いながら暮らしていかなければならないのだろう。

生きることは苦痛だ。