涙の代わりに
ずぅーと眠っていたい。
眠っている間だけは、
あっちゃんが死んでしまった事
相続問題
コンビニ問題
全部忘れることができる・・
目が覚めると、 息苦しく感じる。
動機がして 胸が痛い。
「あぁすればよかった。」
「こぅすればよかった。」
生きていれば・・
後悔する事は多々あるだろう。
私も人生の節目、節目でその岐路に何度か立った。
目標・想像通りにいかなかったことももちろんある。
自分の努力不足でもあるだろうし、力不足、そして「私に定められた運命」でもあるのだろう。
しかし、これまでは、その数々の「後悔」も周りの人達のお蔭で薄まったり、忘れたりしてきた。
亡き母の言葉ではないけれど「これが私に丁度いいんだ」と思う事で諦められてもきたのだろう。
だけど・・・・
だけど、取り返しのつかないことをしてしまったら・・・
後悔してもしきれない事をしてしまったら・・・
どうすればいいんだろう。
あっちゃんは、コンビニを始める時すごく嬉しそうだった。
「これを機に、いろいろな事に挑戦してみたい。ただのコンビニ店長では終わらない。」って、意気込んでいた。沢山の祝電にお祝いのお花・・・に囲まれて満足そうにも見えた。
力強かった!かっこ良かった!
でも、
でも・・・徐々に雲行きが怪しくなり・・・お金を借りなければならなくなったんだろう。
家族に相談する事なく・・・(コンビニのSVにも相談していなかった。)
※SVとは、店の運営全般の指示・支援・指導をしてくれる本部社員の事
一人で悩んで・・・・出した結論なんだろう。
そんな中にあっても、
あっちゃんは、よく笑ってた。
あっちゃんの
『笑顔』は、
『涙』の代わりだったんだ。
その『笑顔』に会いたくて
私はいつも眠りにつく。

